ドクヘリが救う命の重さ
「一人の生命は、全地球よりも重い」
昭和23年、最高裁での判決文に
盛り込まれた一文です。
私の住む県でも、
人命救助に「ドクターヘリ」が導入され、
搬送時間の短縮、人命救助率が向上しました。
年間経費は2億、県の負担は2000万円です。
「自分の命が助かると思えば安い」と、
地元紙の記者がコラムに載せていました。
一方、同紙に「息子を見殺しにされた」との見出し。
東大生がサークルコンパの一気飲みで死亡し、
両親が飲み会の参加メンバーを提訴した記事でした。
求めた賠償額は、1億6900万円。
何億円、何兆円どころでない、
「地球より重い命」と言われる理由は何か。
最高学府でも、救命現場でも問われねばならない、
古今東西の最大事です。