生きラボ

生きる目的を学べる場所を提供します

人間の心

ちょっと立ち止まって、

1年前に失われた命に

思いをはせては?

電通社員だった高橋まつりさんの

自殺から1年。

母・幸美さんの手記には、

「最初から最後まで読む価値がある」

と話題になっています。

手記の最後には、

次のように記されています。

「決して見せかけではなく、本当の改革、

 本当の労働環境の改革を

 実行してもらいたいと思います。

 形のうえで制度をつくっても、

 人間の心が変わらなければ

 改革は実行できません」

母親が強調した「人間の心」とは何か。

どうすれば変わるのか。

真に変わるべき方角は

この1年で示されてきたでしょうか。

「心が変われば、世界が変わる」

と言われます。

心の真実を知らない限り、

本当の幸福はありえないでしょう。

心の扉を開くカギはどこにあるのか。

最大の関心事であり、

永遠のテーマに注目が集まっています。

ルクセンブルク

最も裕福な国は、どこでしょう?

ドイツとフランスの間にある

ルクセンブルクという小さい国は、

「一人当たりGDPが世界一」で、

一人一人が最もお金を稼いで、

最もお金を使っている国です。

「儲かっている人の割合が最も高い国」

とも言えるでしょう。

グルメ大国として知られ、

高級なレストランから

カジュアルな店まで、

食事の場所には事欠きません。

では、経済的に恵まれたなら、

幸せになれるのでしょうか?

ルクセンブルクに架かる有名な橋には、

高い柵が設置されています。

完成して以来、100名以上が投身し、

同じ悲劇を繰り返さぬよう、

政府が設置したものです。

富裕層=幸福でないとすれば、

人は何を目指してあくせく働き、

生きているのでしょうか。

その答えについて、

学べる機会を提供しています♪

「殉教します」

黒い帽子と黒ひげの男が、

「これから何をするのだ」

と隣の少女に問い、

「殉教します」

と、言わせています。

数日後、この8歳の娘に

警察署内での自爆テロ

決行させたのです。

「ジハードに年齢は関係ない」と

イスラム過激派の彼らは言います。

わが子を爆死させるために、

育てたというのでしょうか。

人間とも思えぬ残酷な所業が、

日夜、繰り返されています。

無知と貧困こそ、暴力とテロの温床

といわれますが、情報があふれ、

衣食住の潤沢な世界も、

固唾を呑む愁嘆場と

少しも変わりはありません。

どれだけ多くの情報を拡散するよりも、

最も大切なことを伝えられる人が

真の世界平和に貢献できるのです。

ドクヘリが救う命の重さ

「一人の生命は、全地球よりも重い」

昭和23年、最高裁での判決文に

盛り込まれた一文です。

私の住む県でも、

人命救助に「ドクターヘリ」が導入され、

搬送時間の短縮、人命救助率が向上しました。

年間経費は2億、県の負担は2000万円です。

「自分の命が助かると思えば安い」と、

地元紙の記者がコラムに載せていました。

一方、同紙に「息子を見殺しにされた」との見出し。

東大生がサークルコンパの一気飲みで死亡し、

両親が飲み会の参加メンバーを提訴した記事でした。

求めた賠償額は、1億6900万円。

何億円、何兆円どころでない、

「地球より重い命」と言われる理由は何か。

最高学府でも、救命現場でも問われねばならない、

古今東西の最大事です。

一生懸命生きます

「ひとりぼっちなのに、

 幸せってなんだろうって考えた」

人気子役の寺田心くん(8)が

映画「幸せなひとりぼっち」の

試写会イベントで言っています。

劇中の『誰も死から逃れられない』という

台詞を受けて、

「一日一日を一生懸命

 生きようと思いました」

ともコメントしています。

ドイツの有名な哲学者は、

死んだらどうなるか、を考えず

目先の雑事や好奇心に没頭して生きるのは

「堕落」であり、

死という事実を考えるのが、

「人間本来の姿」だ、

と主張しています。

考えたって、どうしようもない

と、アキラメて生きますか?

限られた時間で、

目的に向かって一生懸命生きますか?

心一つで未来は変わるから、

「死をありのまま見つめることは、

 いたずらに暗く沈むことではなく、

 生の瞬間を、日輪よりも明るくする第一歩」

と言われるのです。

生きて何をするのか

生きる目的を問われて、

「生きるために生きる」

...

と、返答する人があります。

答えになっていません。

歩くのは、どこかへ行きたいから。

「歩くため」では、答えになりません。

走るのも、目的があってのこと。

「駅まで」「健康のため」など、

必ず目的があります。

なぜ走るかと尋ねて、

「走るためだ!」と逆ギレされたら、

単なる「困った人」です。

目的なく、何の意味もなしに走る人は

世界中どこにもありません。

「歩く」「走る」「泳ぐ」にしても、

「学ぶ」「働く」「食べる」なども、

同じことが言えます。

私たちの行為すべては、

意識する、しないに関わらず、

目的に向かっての手段なのです。

手段には、必ず目的がある。

目的に応じて、手段を選ぶのです。

ゴールが分からないのに、

走り出すランナーはありません。

走れば走るほど、疲労するだけ。

同様に、目的のない手段は、

徒労に終わるのです。

ところが人々は、

最大の問題を忘れて平気でいます。

「あなたの生きる目的は?」

懸命に生きるすべての人が、

まず知らねばならないのが、

「生きてきて、本当によかった」

と喜べる、人生のゴールです。

一瞬の価値

「0.002秒」

地球の自転は24時間ですが、正確には

毎日0.002秒、長くかかっています。

昨年7月1日の「うるう秒」は、

微妙なズレの調整でした。

一瞬の中に、ドラマあり。

瞬く間もない刹那に、

全てを投入する研究者がいます。

原子番号113番は、合成の

0.002秒後に崩壊する新元素です。

しかも、50兆回衝突させて、

1個できるかどうかの難しさ。

実験に打ち込むこと30年、

膨大な労力による新発見です。

極小の時間に、

極大の可能性がある。

人の一生もしかり。

なぜ延命治療までして

1分1秒でも長く生きねばならないか。

宇宙の歴史と比べても、

「一瞬」で消え去る儚い生命ですが、

その価値は極めて重いからです。